この節では、作業ファイルを受け取ってから翻訳原稿をアップロードするまでの翻訳 チェック作業について説明します。
すべての翻訳チェック案件について、以下のものをお送りします。
翻訳案件の情報および作業指示についてのメール
英語の原文ファイル
翻訳済みファイル
質問票
以下の資料を同時にお渡しすることもあります。
参考資料
対訳リスト
主な作業内容
i.翻訳者により作成されたファイル上で作業を行うが、ファイル名は OriginalFilename_Checker.docのように変更をする(例:.ABCDE-1_Checker.doc)。 チェックをしている間、原文ファイルは常に参照する。
ii.チェッカーは訳文の流暢さを高めるよう努める。全文をチェックし、言葉遣 いや語調にも気を配る。また用語の不一致・不統一がないことも確認する。
iii.翻訳者のコメントに注意し、それに従って修正を行う。時間が短いため翻訳者 から説明を受けられない可能性がある場合、(必要であれば)ファイル上に翻 訳者向けのコメントを残す。
iv.サービスレベルと品質基準を満たすように努める。
v.ファイル形式、参考資料、フォーマットを確認する。
vi.対訳リストがある場合は、翻訳原稿において指示された言葉が使用されてい ることを確認する。対訳リストの言葉が訳文にふさわしくないと判断される 場合、また、翻訳者からの提案や修正がある場合は、適切な訳を保持した まま、リマークでそのことをお客様に伝える(英語で表記する)。
vii.もしチェッカーが翻訳者に対し、いくつかの変更を依頼したい場合「”For T” (翻訳者の方へ)」と、翻訳者に向けたメッセージであることを明らかにす る文言を付したうえでコメントを残す。それを質問表の形で翻訳者へ送る。 締め切りがせまっている場合、アップロードフォームのコメント欄へ入力 する。翻訳者によっては、翻訳作業で発生した不明瞭であいまいな(自信の ない)箇所にハイライトをしてくる場合があるが、そうした場合、チェッカ ーの側でもハイライトされた部分の不明点をできるだけ明確にするよう努 め、その部分の重要性をプロジェクトマネジメントチームに説明する。
viii.チェック後、お客様に原意を明確にしていただく必要がある場合、質問票を 使ってお客様に質問を行う。質問票送信後、お客様から回答をいただけない 旨の連絡がプロジェクトマネジメントチームから届いたら、お客様宛にリマ ークを作成し、プロジェクトマネジメントチームに送る。リマークを作成す る際は、お客様の参考となるよう該当箇所の試訳(例:内容を補足した意訳 など)も記載のうえ提示する。
ix.以下の点にも注意する。
x.英語への翻訳においては、MS-明朝体は使わない。
xi.翻訳原稿の修正にはMS Wordの校閲機能を使う。取り消し線や色の違うフ ォントなどで修正すべき箇所を示すなど、他の方法は使わないこと。
xii.表記の誤りがないことを確認する。
xiii.アップロードフォームに必要事項を入力し、翻訳作業について正確な評価を 行う。翻訳サマリーの部分は原稿と翻訳のフィードバックについて情報を得 ることができる非常に重要な箇所となる。(第5章参照)。
チェッカーは、基本的に翻訳作業に関わる最後の人となります。チェック作業以降 に翻訳をチェックする人はいません(ただし、編集作業時に翻訳の確認が行われる 場合もあります)。チェッカーの方々には、翻訳ファイルを、私たちのサービスレ ベルに見合った状態でお客様にお届けできるように完成させることを求めています。
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